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史上最速で成り上がりを果たした藤田晋
1998年に弱冠24歳で会社を創業。
わずか2年後の26歳で東証マザーズに上場。※史上最年少社長(当時)
こんなドラマのようなすさまじいスピードで上場を果たし、億万長者となったのがサイバーエージェント社長の藤田晋さんです。
藤田晋さんは、大学卒業後にインテリジェンスに就職。
入社前から起業すると決めていたので、誰よりも猛烈に働きその努力も実り社内でも一目置かれるようになりました。
始発で会社に来て、始業時間が始まる頃には営業に出かけ、夜は 終電ぎりぎりまで仕事。土日などの休日も当然出社。ゴールデンウィーク、夏休みもとらず、1日も休むことなく私は働き続けました。
そして、社会人1年目の1998年3月18日にその才能が認められ、インテリジェンスから出資を受けてサイバーエージェントを創業しました。
サイバーエージェントグループ スタッフ
サイバーエージェントの創業当時のメイン事業は、インターネット業界の営業会社でした。
インターネットの将来的な可能性の大きさ、そし て、インターネット業界に営業がいなかったということもあり、インターネット業界の営業代行という方向性で事業を運営していくことに決めました。
創業当時は、社員わずか3名ながらもwebサイト制作の営業、ネット広告の営業などなどあらゆるインターネット関連商品の営業に明け暮れていたようです。
しかし、営業を続けるなかで営業代行という、他社の商品頼みのビジネスモデルに危機感を覚えるようになります。
将来どうなるか危うい。そう考えていた私は、この頃から自社開発の強い商品・サービスを確立せねばと思っていました。
引用:自社開発商品を思いつく
そこで、営業代行しながら特に売れ行きが好調だったインターネット関連商品「バリュークリック」に似たサービス、「サイバークリック」を自社で開始することを決意します。
既にバリュークリックの孫代理店としてクリック保証型の広告に触れ、その市場性を確信していた私は、うちで出来ないかな、と考えてもう止まらず、まだシステムも出来るかどうかも解らないサイバークリックの予約販売を開始しました。
結果、この「サイバークリック」は大ヒット!
営業代行よりも粗利率が高い自社開発サービスを手に入れたサイバーエージェントは、売上高も社員数も増やすことに成功して2000年3月24日、26歳で東証マザーズに上場を果たしたのでした。
そうして自社独自のサービスができ上がり、徐々に社員数も増え、売上高も増加。初年度初の決算売上高2,000万円は、翌年1999年には一気に 4億5,000万円となりました。
引用:自社開発商品を思いつく
ちなみに、「サイバークリック」の開発は、なんとあの堀江貴文さんが率いるオンザエッヂでした。
真っ先にこの会社に相談しに行って、初めてオンザエッヂの社長の堀江さんと会いました。 オンザエッヂは全くの日本の独自開発のシステムを短期間でしかも予想を大きく上回る出来で完成させてくれました。
藤田晋の資産

フォーブス「日本の富豪50人」2015によりますと藤田晋さんの資産は、2015年時点で780億円です。
ちなみに、日本人で43位です。
#43 Susumu Fujita $780 M 42age
藤田晋さん率いるサイバーエージェントは、上場後も自社開発の強い商品・サービスを中心としたビジネスモデルを追い求めていました。
しかし、現実はなかなか売上が上がらず、株主からのプレッシャーもあり手っ取り早く売上が作れるインターネット関連商品の営業、具体的には、広告代理店の会社になっていました。。
当然、藤田晋さん自身もこの状態を良しとは思っていませんでした。
広告代理店って、結局は人のものを販売しているだけ。たとえばグーグルの代理店になっていると、グーグルに切られたら終わりという非常に弱い立場にいる。僕は代理店業に対するコンプレックスを昔から持っていました。
引用:ITバブル生き残りの挑戦
そこで、自社開発の強い商品・サービスとして、2004年9月に「アメーバブログ」を主力事業にすることを決めます。
しかし、これが大苦戦。5年後の2009年まで赤字続きの事業となってしまいました。5年間での赤字が合計で60億円にまで達していました。。
藤田晋さんは、あまりに苦戦したため、失敗したら社長をやめると決意表明までしました。
「仮にこれで2009年までに形にならなければ僕も社長を退くから、全員アメーバからは異動してくれ」と言って、覚悟を決めました。
そんな覚悟もあり、自らアメーバ総合プロデューサーに就任。
結果、「アメーバブログ」がスタートした2004年から5年後の2009年に初めて黒字化を達成します。
その後、「アメーバブログ」は1年間で100億以上の利益を出す主力事業に成長を果たしました!
この「アメーバブログ」の成功以外にもソーシャルゲーム、アプリなどの自社開発の強い商品・サービスを次々とヒットさせてきました。
そして、サイバーエージェントは日本を代表するITベンチャー企業になりました。
藤田晋「子供には、絶対にプログラミングを習わせます。」

実は、サイバーエージェントの子会社には小学生向けプログラミング教育事業を行う会社があります。※株式会社CA Tech Kids
アメーバブログ、ソーシャルゲーム、アプリなどのビジネスを手掛けるサイバーエージェントが「なぜプログラミング教育?」と感じるかも知れません。
しかし、藤田晋さんはプログラミングに対する考え方をインタビューでこう語っています。
今、僕には2歳の息子がいるが、絶対にプログラミングを習わせます。職業人口的に不足しているのは明らかで、プログラミングができたら食っていける。
藤田晋「プログラミングができればすぐ雇われる」
藤田晋さんは、プログラミングを身につけてしまえば就職にも有利で、当分は仕事がなくならないという考えがあるので、これからの若い世代のためにプログラミング教育の会社を立ち上げたと予想できます。
